プロ野球阪神が5日、京セラドーム大阪で行われたSMBC日本シリーズ2023の第7戦でオリックスを7―1で破り、対戦成績を4勝3敗として1985年以来2度目の日本一に輝いた。歓喜を導いたのは、38年前に主力選手として初の頂点を経験した岡田彰布監督(65)だった。
「長かったですね。僕は27歳だったんですけど。選手の時に日本一を達成できて、監督で日本一を達成できて、幸せ」としみじみと語った。
岡田監督は苦楽をともにしたナインの手に支えられ、気持ち良さそうに5度、宙を舞った。敵地ながらスタンドの約半分を占めた阪神ファンは総立ちになり、「オカダ! オカダ!」と絶叫した。
オリックスではプレーし、監督を務めたこともある。関西球団同士が日本シリーズで相まみえたのは64年以来、59年ぶりだった。しのぎを削り「オリックス、強かったです。最後の最後までどちらに転ぶか分からない展開で。最後の締めくくりとしていいゲームができて本当に良かった」。球界を盛り上げた好勝負を演じ、満足げだった。